虫歯予防の基本は毎日のセルフケアです。
いくつかの効果的なポイントは次のとおりです。
1. 食後3回の正しい歯磨き
特に寝る前の歯磨きをしっかりすることが大事です。
虫歯菌は就寝中の唾液がほとんど分泌されない時間に活発になります。
朝や日中が忙しくて歯磨きの時間が充分取れなくても、就寝前の歯磨きはデンタルフロスや歯間ブラシなども併用して時間をかけて徹底的に行い虫歯菌を減らすことを心がけましょう。
2. フッ素配合の歯磨き剤や洗口剤を使用して歯質の強化
フッ素には、歯から溶け出したリンやカルシウムの再石灰化を促進する、歯の質を強くして酸に溶けにくい歯にする、虫歯菌の働きを弱め酸がつくられるのを抑えることにより虫歯予防の効果があります。
3. 糖分が口の中に長くとどまらないように時間を決める
間食は量でなく回数に注意しましょう。ごく初期の虫歯は唾液による「再石灰化」で自然に修復されます。
1日3食の他に間食が増えるほど、修復作業が間に合わず虫歯の進行を後押ししてしまいます。
4. 唾液を出すことを意識する
口呼吸、過度なストレス、加齢、薬の副作用などでドライマウスの症状がある場合は、虫歯になるリスクが高くなります。
唾液には雑菌を洗い流す役割があるため、こまめに水分補給をする、咀嚼回数を増やす、キシリトールのガムを噛む、唾液腺マッサージや舌の体操などを取り入れて、唾液分泌を促してみましょう。
5. 中途半端に生えている親知らずを抜く
生えきらない親知らずを放置しているといつかトラブルが起きる可能性が高いため、痛くなる前に抜くことを考えましょう。
6. 歯科での定期検診、クリーニングを受ける
定期的に虫歯や歯周病が進行していないかチェックしたり、普段の歯磨きだけでは取り切れないプラークや歯石をクリーニングで除去しましょう。